『龍が如く7 光と闇の行方』体験版の感想・レビュー。良くも悪くもしょうもない!

「汚いペルソナ」と言われている『龍が如く7』の体験版をプレイした評価を記事にしました。

SEGAの人気ゲームシリーズ最新作『龍が如く7 光と闇の行方』体験版が11/13本日配信されましたので、プレイした感想と評価を記事にいたします。

大幅な路線変更

まず本作は「桐生 一馬」というシリーズ前作までの人気主人公から「春日 一番」という新キャラクターに変更されたことと、これまでのアクションゲームからコマンド選択RPGという大幅なジャンル変更によって賛否両論が巻き起こっていました。

私としては、現代のヤクザの世界でRPGというのは非常に斬新だと思ったし、RPGからアクションという舵切りはよくあるケースなので、その逆もあってもおかしくないのではという考えと、賛否とノウハウの一部放棄を覚悟のうえで変化に挑んだという点で、面白いゲームを作ってくれそうだ!とも思ったからです。

バトル部分はとても良く出来ている

本題の感想に入りますが、まずメインのコマンドバトル部分はとても良く出来ています。

日本人なら馴染みのコマンド選択システムに、キャラクター同士の位置関係によって発生する追撃や、周辺のオブジェクトを利用した攻撃などの追加アクションが発生するシステムと言う風に、RPGのバトルに龍が如くらしさを上手く盛り込んでいます。

UIも優秀でコマンドや技の選択もし易く、レスポンスも早かったです。ゲームメーカーとしての本気度が充分に伝わる作り込みでした。

戦闘の中身としては体験版であるためか敵の強さなどの難易度は低めで、戦略性やゲームバランスの評価ができるまでには至りませんでした。

ジョブシステムはネタ的に有り

本作はハローワークで職業を変えればステータスや技も変化する、いわゆるジョブシステムを採用しており、体験版では個性やパーティ編成を考察するほどには至りませんでしたが、ネタ的にはその魅力が十分に伝わりました。

ホームレスのナンバ役で出演しているヤスケンさんがダンサーに転職して、ストリートファッションでブレイクダンスを披露する様子は笑わずにはいられません。

恐らく様々なジョブが用意されていますので、そういうカオスでメタ的な楽しみ方も魅力のひとつでしょう。

世界観は過度にふざけている印象を覚えてしまう

世界観については、公式サイトを見る限り大筋はシリアスなストーリーだと思われますが、終始ギャグっぽい要素を感じずにはいられません。主人公の春日の目にだけケンカ相手が変身して見えるという事を真面目に話されてもプレイヤー的にはどう受け取ればいいのか少し困る気持ちです。

またホームレスが傘で敵を殴りつけるのと、チンピラがドスで切りつけるダメージが変わらなかったり、その場に寝てHPを回復する様子は面白くはあるのですが、どうしても龍が如くワールドへの没入感を妨げる一因になってしまっており、これは慣れが必要だと思います。

私は龍が如くシリーズは2までしか経験が無いのですが、少なくともその2作品はシリアスと肩の力が抜けるバランスが絶妙だった印象がありました。

しかし本作の体験版においては、大筋のストーリーも上述した様子から感情移入できない状態で、ギャグ調のサブストーリーに遭遇した時にはつい「しょうもな…」と呟いてしまいました。

結構リアルな現代日本のドヤ街や繁華街が舞台なのに、ファンタジー要素の自己主張が強いので混乱しているんだと思います。

ただローションまみれのオッサンをボコボコにしたり、主人公が大きな電マを持って戦う様子は倫理的に最低ですがハッキリ言っておもしろいです。

総評は「金かけたバカゲー」

体験版を1時間程プレイした総評としては、見出しの通りめっちゃ金かけているバカゲーです。一部のネットユーザーから「汚いペルソナ」と言われていますがまさにそんな感じです。

ゲームとしての完成度の高さは間違いなく期待できますが、真面目な任侠話と、すごい身なりのオッサン達が徒党を組んで殴り合う世界観についてこれるか?というのが気になる点でしょうか。

コマンドRPGとしての感触はかなり良かったので、私は買おうと思います!

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