『ホクサイ』はコアなファンを持つ隠れ人気ブキ
上記の見出しは個人的な印象です。ただ人口が多くない割にガチマッチのランキングの上位者や、Xパワー2700以上のランカーにも愛用者がいるので、概ね合っているのではないでしょうか。今回はそんな隠れた愛されブキであるホクサイを紹介したいと思います。
ホクサイはローラーの亜種である『フデ』というカテゴリのブキの1つになります。ホクサイの他にホクサイヒュー・ホクサイベッチューという別ブランドのブキが2つあり計3種類から選べ、それぞれ個性が異なります。
ホクサイはサブウェポンがロボットボムでスペシャルウェポンがジェットパックです。牽制と火力においてホクサイの短所を補う形でバランスの取れた構成です。
ホクサイヒューはサブがジャンプビーコンでスペシャルがマルチミサイルです。戦略面でのサポートを得意としており味方を引き立てる必要があるので、上級者向けだと思います。
ホクサイベッチューはサブがキューバンボムでスペシャルがウルトラハンコです。突撃力に特化していてホクサイの攻撃性能をさらに尖らせた構成になっています。
フデはその名の通り大きな筆を手に持つ形で、ローラーと同様にブキを利用して地面を塗り進む事ができます。速度はローラーより速いです。
攻撃方法はフデを振ることでインクをまき散らします、ローラーとの違いは一発のダメージは小さいものの、攻撃ボタンを連打することでフデを振り回して広範囲かつ連続で周囲にインクを撒きます。また振りながら向きを変える事もできるので密集した敵ならば一網打尽にできます。
ただローラーにある縦振りが無いため中距離以降のメインによる攻撃手段が全く無くなります。なので高い機動力で敵の弾やインクの隙間をぬって敵を懐に入る事が生命線のブキです。
立ち回りで敵をかく乱して倒す爽快感
フデは立ち回りと駆け引きが全てです、サブで牽制とサポートをこなしつつ移動できるルートは全て利用して敵に近づきメインでキルを取ります。広範囲の攻撃でエイムがいらないのでアグレッシブに近づいて敵の意表を突く事が大切です。打開および防衛時には強力なスペシャルを利用して主導権を握りましょう。
ホクサイの得意なステージ、相性の良いブキ
ホクサイはバッテラストリートやタチウオパーキング・ショッツル鉱山など中央の激戦区が広く、縦横無尽に動き回れて色々な方向から攻撃ができるステージが得意です。上下左右から襲いかかって敵をかく乱しましょう。
意外な事にモンガラキャンプ場も敵の進行方向が決まっていて通路が狭いので、防衛面においてホクサイの機動力と攻撃範囲が光るステージです。ただホクサイを使う爽快感はありません、
戦う上で相性の良いブキは短射程または連射速度が低いシューター全般になります。アグレッシブに動いてエイムされ難いうえ、こちらはエイムの必要が無いぶんアドバンテージが大きいです。相手にエイムをさせる暇をあたえず丁寧に倒しましょう。
また一部のブラスターとの相性も悪くありません、ホットブラスター・ロングブラスター・ノヴァブラスターは連射が遅く機動力があまり良くないので、直撃さえ喰らわなければ比較的有利に立ち回る事ができます。
ホクサイの苦手なステージ、相性の悪いブキ
苦手なのはホッケふ頭やアロワナモール・アジフライスタジアム・アンチョビットゲームスなど激戦区が狭く侵攻ルートが限られていて、長射程のブキが安全地帯で睨みをきかせるステージです。
動きが制限されてデスしやすいのでセンプクを多めに広い所で戦って、サブとスペシャルでサポートに集中しましょう。ただ侵攻するチャンスには常に目を光らせてください、メインで前線をかく乱するのがホクサイの良さです。
ホテルニューオートロやモズク農園も、金網を移動できるから有利と思いきやパブロほどのスピードは無いので距離を詰めるのが中々難しいところがあります。戦う場所が狭いと、筆を振った時に壁や障害物に当たって上手く敵にダメージを与えられない事があるので注意してください、壁際や障害物と密着した攻撃は思うようにいきません。
相性の悪いブキは中射程以上の機動力が高いブキです。ZAPやスピナーはヒト速が速いので近付く距離が足りないと、あと一発という所で逃げられて引き撃ちで倒されます。
またローラーはスプラローラーとダイナモとの相性が悪いです。両方ともダメージが高く、前者は振りの速さ、後者は射程の長さによって不利な状況を潰してきて、こちらのキルを相討ちに持ち込むことができます。特にスプラローラーは射程と武器種からマッチングする事が多いのでほぼ天敵です。
一部のマニューバーも厳しく、スプラマニューバーやケルビンはスライドの距離が長いので先手を取っても逃げられてキルタイムで負ける可能性が高いです。
スロッシャーも攻撃範囲が広くセンプクを無視できるうえ、攻撃を受けると足を取られるので正面での戦いは難しいです。フデは意外と足元が塗れないのでスリップが命取りになります。
ホクサイは良く言えば汎用性が高く、悪く言えばパブロ程のスピードも無くローラー程の攻撃力も無い器用貧乏です。ステージと編成によっては持ち味がまったく活かせない事が少なくないので、苦手にどう対応するかがカギになってきます。
現環境でホクサイは厳しい
苦手ステージと苦手ブキが多いなぁと思った方もいるかもしれませんが、正直な話キツイ場面が多いブキだと思います。
アプデも少しのバランス調整のみとなった現在の環境(2021/03)では、アメフラシとナイスダマで地面のインクが荒らされて足が取られやすくなり、ギアパワー『メイン性能アップ』で攻撃力が上がったシューターやローラーに姿を見せた瞬間に瞬殺されたり先手を取っても相討ちにされたり、ボムピッチャー並のペースで飛んでくるスプラッシュボムに出鼻をくじかれるなど、不満をあげたらキリがありません。
またアップデートもほぼ無視と言っていい状況でメイン性能の調整は殆どされず、メイン性能アップもフデ移動の速度上昇(フデ移動の塗り性能アップ)という、ホクサイにおいてはどちらかと言うと短所のカバーに過ぎず大きいメリットと言い難い効果で、この状況に不満は無いと言ったら嘘になります。
それでも楽しいから使い続ける
でも上手くいけば試合をひっくり返せる攻撃範囲や、うまく立ち回れた時の爽快感は他のブキには無いフデならではの楽しさがあると思います。フデが無かったら私はここまでスプラトゥーンを続けてなかったと思います。
またあのポップな世界観で『筆』の『北斎』ってオーパーツというかレガシーな感じがいいですね。初めて見た瞬間からときめきました。スプラトゥーン3でも実装されることを望みます。
以上、ホクサイの魅力についてでした。マイナーなブキを愛用する方の大半はそうだと思いますが、不利な環境でも妙な愛着が湧いてしまっているので手放せないのではないでしょうか。そういう勝ち負けを度外視した好みもゲームを楽しむ上で重要ですよね。
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参考 Hirocune - Twitch