スマホアプリで好評を博し、先日ニンテンドースイッチに移植されたローグライクRPG『ヒュプノノーツ』をクリアしたので感想およびレビューを記事にしました。ネタバレは殆どありません。
ゲームと共に人生を振り返る
本作のあらすじは主人公のあなたの元に突然DPDという枕の形をした睡眠誘導装置が「マッチ」という謎の少女から届きます、それを使って眠ると夢で自分の人生を追体験できる副作用がありました。
プレイヤー自身も経験したことあるような、気力体力を消耗する人生のイベントをくぐり抜けた先に、記憶のかなたに置き去りにしていた少年時代のある重大な出来事に遭遇します。
本作の魅力は描写される人生の理不尽や辛さ、人の嫌な部分、ささやかな楽しみや希望にリアリティが感じられる点です。起きるイベントも割と現代社会に即しているので、今やることで楽しめると思います。
また現実社会に近い世界観ながらもストーリー展開がバラエティに富んでいて、SF要素や様々な学問に通じたキャラ同士のやり取りも必見です。
先の展開が気になる選択肢もいくつかあり、何回かプレイしたくなります。Switch版には追加された分岐シナリオもあるとのことでアプリ版をプレイ済の方でも楽しめるようです。
シナリオに反比例してリプレイ性が高くないゲームシステム
私が個人的に感じた残念な点は、シナリオ的には分岐が気になるのですが、ゲームバランスにおいてはリプレイ性が高くないという点です。
ランダムイベントでキャラを強化しながら一本道をゴール地点まで行ったり来たりするローグライクですが、単純にプレイするうえでは運要素がかなり強いものの、コツや攻略法を理解すると単調で簡単になってしまいます。
単調なのですが時間はかかるので、すべての分岐を見てやろうとかあの条件を満たしてみようとか気になる所は残っているのですが食指が伸びません。
単調なのが人生と言ってしまったらそれまでではあるのですが。ローグライク風RPGといった印象を個人的には受けました。
勘違いしないでいただきたいのは、リプレイ性が高くないと思っただけで、ストーリーの驚きや様々な発見がある初回プレイは楽しみに満ちています。
大人向けのストーリー重視おすすめRPG
酸いも甘いも知る大人に是非プレイして欲しいオススメのRPGです。デトロイトのように人によって色んな感想を抱くのではないでしょうか？
クリアまでプレイした私のゲーム実況配信動画があるのでよければご覧ください。
【ネタバレ注意】ゲーム全般のコツ、第五章の攻略法
基本的に難しいゲームなので、以下にコツを記載していきます。
命大事に、戻るのも逃げるのも多用してよい
HPがキツいので、敵が強いと思ったらすぐ逃げて左に戻りましょう。時間はかなり行ったり来たりしても大丈夫な設定です。とある章では敵にダメージを与える基準のパラメータが二種類あったり、エンカウントが少ない地点があったりするので、得意な敵を倒し続けたり、ランダムイベントで一息ついたりして戦略を立てましょう。
レベルアップのタイミングを管理する
レベルが上がるとHPが全回復します。このゲームは回復手段が基本的に少ないのでレベルアップは重要な回復イベントでもあります。レベルアップ目前に回復アイテム/技を節約したり、右端にたどり着く直前にレベルアップするよう逃走で経験値を管理するなどのコツがあります。
アイテム欄に余計な物が無いかチェック
とある章ではデバフ(マイナス状態異常)がかかるアイテムを取得してしまうイベントが発生するので、良くない物はアイテム欄から捨ててしまいましょう。
ボスは大ダメージ技に注意、短期決戦が重要
右端で戦うボスは、たびたび大ダメージ技を放ってきます、右端まで来てやられるとやり直しが大変なので、HPはできるだけ多めにして挑みましょう。また大ダメージ技を連発もしてくるので、短期決戦で済ませられるようなバフ(強化)アイテムや必殺技を温存しておきましょう。
第五章は深淵と逃げが重要
最大の難所である第五章は深淵がカギになります。深淵をのぞくと連続バトルになり、最後まで勝ち抜くと必殺技が確定で手に入りステータスが上がる事もあります。序盤の亡者か骸骨しか出てこない深淵を何回も攻略して必殺技を集めましょう。一番のオススメ必殺技は正拳突きで、回復技のともしびも手に入れられたら楽になります。
ボス戦はとにかく火力重視なので、力が上がる死神(死霊からしかなれない)・火炎・覚悟の状態異常になれるアイテムを手に入れたら、できるだけ温存しましょう。道中でアイテムを使って変化しても、敵に状態異常が上書きされます。
後半に出現する敵の魔犬・大蛇・黄泉醜女は攻撃力またはHPが高いので、戦うほど消耗します。時間とHPに余裕があれば、力を上げて必殺技で速攻で仕留めて経験値を稼ぎ、ゴール直前でレベルアップできるよう調整しましょう。それ以外は基本的に逃げていいと思います。
