『ドキュメンタル』シーズン7の感想 | ザコシショウのプロ意識

Amazonプライムビデオのドキュメンタルシーズン7の感想です。

Amazonのプライムビデオにて、ダウンタウン松本人志プレゼンツ「ドキュメンタル」のシーズン7が2019/4/26に配信され、私も拝見しましたので、その感想を書いていこうと思います。

シーズン8とシーズン9の感想はこちらです。

ドキュメンタル8の感想・レビューを記事にしました。 ドキュメンタル シーズン8 感想・レビュー。安心して観られる落ち着いた回 ドキュメンタルシーズン9の評価レビューを記事にしました。 『ドキュメンタル シーズン9』 感想・レビュー。ダレず見所多い良回。

本記事で優勝者や脱落者は明記しておりませんが、若干の流れは読めてしまうのでネタバレが全く無いわけではありません。シーズン7の参戦芸人は下記の通りです。

  • 宮迫博之(雨上がり決死隊)
  • たむらけんじ
  • ハリウッドザコシショウ
  • 小籔千豊
  • 後藤輝基(フットボールアワー)
  • ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)
  • 加藤歩(ザブングル)
  • ノブ(千鳥)
  • みちお(トム・ブラウン)
  • せいや(霜降り明星)

面白い/つまらないのは誰?論争

私はドキュメンタルを見るのは今シーズンが初めてだったのですが、出演する芸人の方達はキャリア・ボケ/ツッコミ・芸風を問わず幅広く集められており、ルール無用かつ放送コード無しの笑わせ合いというコンセプトから色々な笑いが繰り出されるため、TwitterのTLを見ても、毎シーズンかなり賛否両論あるようですね。

私も自分なりに面白かった方やつまらなかった方の感想を抱くのですが、その逆の感想を抱く方ももちろんいらっしゃるようです。当たり前ですが本記事は私の主観による評価および感想ですので、不快に思われた場合はご容赦ください。

シーズン7はザコシ無双、加藤が大暴れ大スベリ

シーズン7の目玉は見出しの通りです、今シーズンでは2人が正反対の評価で爪痕を残しています。独立独歩のザコシさんと、おんぶにだっこの加藤さんです。

まずハリウッドザコシショウさんですが、終始ハイテンションなボケをかましまくります。まともな人生やプライドをかなぐり捨てたような振り切ったネタで好き嫌いが極端に分かれる笑いになりますので、好きな人には最高、嫌いな人には最低のシーズンになるかと思います。

他人のネタに乗っかる事はあまり無く、常に仕掛ける側で他のライバル達を蹴落としていき、生存者が減り芸人のネタも出尽くした後半は殆どザコシショウさんのターンと言ってもいいほどで、タイムアップの瞬間まで新たなネタを繰り出し続ける姿には、賛否両論の笑いではありますが芸人としてのプロ意識がはっきりと感じられました。

私はツボが浅く守備範囲が広いので、中盤のザコシさんの動画ネタには腹がよじれるほど笑いました。

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次にザブングルの加藤さんですが、こちらは個人的にあまり笑えなかったという感想です。

加藤さんも開幕から中盤までかなりの手数でボケを披露します。ただ基本的にオチが無く、ノブさん・宮迫さん・小藪さん辺りのツッコミに噛み付いて他者を巻き込んで詰まったら例の変顔をする、炎上待ちと言ったような戦術です。

笑わせポイントも取るには取るのですが、ボケに対する見境の無さを目の当たりにしたゲラ(笑い上戸)のツッコミ芸人が吹き出したという笑いで、ドキュメンタルのコンセプトとしては立派な笑いですが消化不良でした。

「さんまのお笑い向上委員会」というテレビ番組で加藤さんは、立場が無い芸人を徹底的に攻撃する事から魔王と忌み嫌われていてその様子が面白いのですが、そこでは自分が腐り芸人であるという立場を利用して、別の芸人を同じレベルに引きずり込むというシチュエーションが成立しており、全員が同じ土俵のドキュメンタルではその時の切れ味を感じ取る事ができなかったなと思います。

せいやは次点のMVP、みちおに可能性、ダークホースのハチミツ二郎

上述した2人が突出しているだけで、他に全く見どころが無かった訳ではありません。霜降り明星のせいやさんは先輩だらけの環境でも全く物怖じせず、ザコシショウさんの後を追うようにボケまくります。

せいやさんはかなり攻めていた様子ですが、後日の霜降り明星のラジオにて「いつもは愛想よく笑いながら突っ込んでくれる先輩方が、笑えないルールのため真顔で『ほんとやめろや』とか突っ込んでくるからマジでダメなのかもと考えていた」と語っていました。

得意(?)の坂田師匠のモノマネで他の芸人をイジりまくる時も、本当に憑依したかのように流暢な喋りでモノマネしながらイジり倒します。

また不完全燃焼ながらも確かな存在感を見せたトム・ブラウンのみちおさん。事務所の先輩芸人を絡めたネタは今シーズンの要所のひとつになり、狂気とシュールさが垣間見える自身のネタはあまりウケませんでしたが、開幕から積極的に攻めていました。

ハチミツ二郎さんは見せ場こそ少ないものの独特のセンスをもって、守備力も高くあまり笑わないザコシショウさんの牙城を崩しにかかります。

総評:後半失速するも上手くまとまっている

参加者の中にはかなり長いキャリアで、しばらくネタから離れているであろう方もおり、おそらくツッコミや回しで笑いを成立させる要因なのかなと思いますが、今シーズンは脱落によって攻めの芸人が減ってしまい、後半の見所は限られた方のみになってしまいました。

ただそれ以外は多種多様なネタが入り乱れた、下ネタも過去のシーズン4等の酷すぎるものと比べると控え目な優等生的な番組になっているのではないでしょうか。地上波が及び腰な今、ネット上くらいは賛否両論であっても全然良いと僕は思います。

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