オイルヒーターのメリットがオイルなしの暖房で
暖房を稼動させる季節を迎え、数ある選択肢の中からどのような防寒対策をとるかという事はよくある悩みです。
今の住宅は大体エアコンが備え付けになっており、熱効率も暖房の中ではトップクラスなのですが乾燥が一番のネックです。
と言うのも、人間だけだったらエアコンで我慢もできますが、実は我が家で子犬を飼い始めたので、犬の健康状態を考えると極度の乾燥は避けたい家庭環境になった次第です。
結論から申し上げると、コロナ製のオイルレスヒーター「ノイルヒート」を購入してメインの暖房器具としました。窓際に置いて換気を抑えると部屋が優しく温かくなりますが、電気代はエアコンの倍以上となります。以下に詳しい口コミを記載していきます。
乾燥を気にしなくてよい暖房機としては風の出ないものが中心となり、ハロゲン・遠赤外線・カーボンヒーターなどの電気ストーブか、こたつやホットカーペット、オイルヒーターなどになります。
こたつやホットカーペットは補助的な暖房なので除外するとして、電気ストーブが現状でポピュラーな選択肢かと思いますが、暖まる範囲が局所的であるうえに、低温やけど・トースト肌症候群が怖く個人的には買いたくありません。
印象的だったのが、電器屋で行われていたコロナのコアヒートの販促で、芯から暖まる効果のパフォーマンスとして卵がヒーターの前にぶら下げられ、ゆで卵になってますという結果が展示されていたのですが、個人的な感想としては「人間もゆで卵みたいに熱せられちゃうの怖くね?」と思って敬遠しています。あくまでも個人的な偏見です!笑
なので空気の対流や輻射熱で自然と暖めてくれるオイルヒーターが候補にあがるのですが、デロンギという海外製メーカーが強いのと、表面がそれなりに熱くなる、オイルを使っていて廃棄が非常に手間などの扱いづらいイメージで購入を躊躇していました。
エアコンと加湿器の併用も考えましたが、加湿器はメンテナンスや衛生面が付きまとうので、面倒は避けたい私としては他に手が無いときの最後の手段です。
新発売の国産ヒーター
頭を悩ませつつ検索するなかで見つけたのが「ノイルヒート」で、こちらはコロナ製の国産電気ストーブです。検索候補にノエルヒートが挙がってきますがこちらは間違いかと思われます。8~10畳タイプの「DHS-1221(ホワイトベージュ)」と10~13畳タイプの「DHS-1521(シャンパンブラウン)」というラインナップです。
当初の発売が2019年9月なのでレビューも少なく、対流式のヒーターは初めてで電気代が気がかりですが、子犬のためを思って人柱になりました。
こちらは金属のパーツで構成されたヒーターで、オイルを使わずオイルヒーターのように空気を暖めて対流と輻射熱で部屋全体を暖めるメリットを実現させた製品とのことです。
参考 オイルレスヒーター ノイルヒート|株式会社コロナ外観はシンプルな平面で、どの部屋にも違和感なく置いておけるものとなっています、重量も10kgちょっとで、形状も相まって男性なら特に苦労せず運べるうえキャスターも付いています。
ほぼ無音で、暖かいというより寒くない
実際に使用してみた感想としては電気代以外はとても良い暖房器具です。
ごくたまに軽く金属を叩いたような小さな音が鳴りますが基本的に無音なうえ、自然な暖かさで乾燥も気にならないのでストレスなく過ごせます。オイルヒーターの評判でよくある表現ですが、そういえば寒くないという体感がピッタリです。
ただ壁際に置いていた時に、窓際に居るパートナーが寒がっていたので、公式でも推奨しているように、屋内の温度差を無くすために窓際などの冷気が入り込む場所に設置する必要があります。
追記:キッチンの換気扇を付けているとかなり暖気が持っていかれる事に気付き、換気扇を止めたら別物のように暖かくなりました。暖気を留める工夫が必要になります。
本体表面の温度は平均54~60度とのことですが、何度か触ってみて現状はそのくらいの熱さを感じる事はごくまれです。また本体下部はそこまで熱くならないと説明書に書いてあるので、ハイハイする赤ちゃんや歩く犬とかが常にリスクに晒されているという事は無く、そこまで火傷などに対して神経質になる必要はなさそうです。
電気代はエアコンの倍以上
気になる電力や電気代ですが、とりあえず20~21度設定にしている我が家で暖房運転中にうっかり窓を開けた時は、気がついたら本品とホットカーペットを挿しているコンセントの子ブレーカー(20A)が落ちていました。かなりの電力がかかっていた証拠ですね。
やはり熱効率に関してはエアコンに圧倒的に分があるので、部屋の気密性を高めて設定温度を高くしすぎないよう気をつける必要があります。電気代に関しては使い始めて1ヶ月経っていないので、年明けごろに確定してから追記したいと思います。
ちなみに本品にはecoモードがあり、通常の温度調整は設定温度が中間になるようバランスを取る仕様ですが、ecoモードは設定温度が温度調整のピークになるよう運転できる仕様とのことです。夜間や晴れの日の日中などはecoモードにしておいた方がよいですね。
追記:フルで一か月間使用した月の電気代が出ました。都内にて10畳程度のリビングに置き、ecoモードの23度設定で1日18時間~ほぼ付けっ放しで過ごしていましたが、2万数千円の電気代となりました。
空調を使用しなかった9月と10月は8000~9000円程度で、冷房をひと月使用した夏場の電気代が15000円程度だったので、エアコンの倍以上の電力を消費し、空調を使わない月の3倍くらいが目安となるでしょうか。
ペットなど居なければ一日中稼働させる必要は無いですし、我が家はホットカーペットも使っているので、一般のご家庭はもう少し抑えられるのではないでしょうか。
プログラムモードが便利
本品はプログラムタイマーという機能があり、オンとオフの切り替えを1時間ごとに24時間まるまる設定でき、それを3パターン登録できます。これがとても便利で、運転状況を気にする必要が全く無くなります。
プログラムモードの他には、設定温度で動かし続ける自動モードと、600W, 900W, 1200/1500Wの3段階の一定出力から選んで動かし続ける手動モードが存在します。
総合的な評価としては電気代を除くと、気密性が低くないお宅に住んでいて乾燥が気になる方にはとてもオススメの暖房器具です。
お値段は高いですが長持ちしそうなのでメリットを考えると奮発してもよいのではないでしょうか。