河村たかし叩かれすぎだと思った人は少し危険です

河村たかし氏が他人の金メダルをかじって炎上したのは当たり前です。

メダルかじりおじいちゃん

東京オリンピックのソフトボール種目にて、金メダルを獲得した日本チームのメンバーである後藤希友選手が、名古屋市の表敬訪問で河村たかし市長と対面した際に手渡した金メダルをかじられるという事件が発生しました。

こちらは数日たった現在も大炎上中で、リコール(解任)および辞任や損害を賠償するべきなどの声が多くありますがその裏で、叩かれすぎ・炎上しすぎ、金メダルかじったくらいで…といった同情の声も散見されます。

ただそれは現代の価値観においては、見当違いも甚だしい同情の気持ちだと個人的に思います。

そもそも人の物に口をつけてはいけない

冷静に考えて、面識がない異性から厚意で手渡されたものを咥えたらめちゃくちゃキモくてヤバい人間なんですけど、それでも疑問の声が挙がるのは、オリンピックメダルをかじる行為が昭和~平成の世代にはパフォーマンスとして定着しているため、少なからず河村市長の奇行に共感を呼んでしまっているからでしょうか。

メダルかじりの最初

余談ですがメダルかじりの起源で有力なのは1988年に行われたソウル五輪オーストラリア代表の「ダンカン・ジョン・アームストロング」という競泳男子選手で、金メダルが本物か確かめたかったという理由が一説としてあるそうです。

純金は歯形が付く程度には柔らかいという性質であるため昔の大雑把な鑑定方法の真似でしょうか。

日本人で最初は1996年アトランタ五輪柔道代表の中村兼三氏とのことです。ただ一定年齢以上の人の記憶に強く残っているのは、おそらく高橋尚子さんか谷亮子さん(こちらはキス)のパフォーマンスでしょう。

結果的にパワハラとモラハラの二重苦

これは本人同士の立場による結果論ですが、市長が表敬訪問してきた相手の私物を咥えたという状況は、市長という優位な立場における非倫理的な行動と捉えるとパワハラおよびモラハラだと言われてもおかしくありません。

あと気になるのが結果的に異性という立場ですね、アーティストの七尾旅人さんがツイッターにて、柔道で金メダルを獲得したウルフ・アロンさんのメダルなら噛んでいないだろうという「憶測」をツイートしました。

今回の件においてはあくまで憶測なので問題視はできませんが、相手の性別によって態度に差をつける事と、私物を咥えるという性的な嫌悪感を抱きかねない行為が重なった場合はセクハラにも当てはまると思います。

誰がやってもモラルの無い行為

仮に誰々ならここまで叩かれないという意見もありますが、そりゃそうだとしか言いようがありません。

「ここまで」叩かれないという言葉の通り、咎められる事は間違いない行為であり、後は当人同士の立場と状況によって変わってきます。露悪的になりがちなインターネットですから、誰がやっても炎上はするでしょう。

今回は老齢の市長という「人生経験が豊富な筈の市政運営の長」がその立場をもって、極めてノンデリカシーかつ、生理的な嫌悪感を催しかねない行為を(結果的に)異性に行ったという事実は、ハラスメントに対する価値観が変わりつつあり、なおかつコロナ禍の現状では大規模炎上しておかしくない行為です。

なおかつ河村市長の最初のコメントは「迷惑をかけているのであれば、ごめんなさい」という自らの姿勢を曖昧かつ限定的にした、無礼をはたらいた自覚がない、どちらかというと釈明文ですから、表向きに考えを改める事すら出来ていないため、年長者としての適性がありません。

少し調べれば脚色ない空気感のニュースを閲覧できるようになったうえ、気軽に誰でも意見を表明できる現代では嫌悪の声が圧倒的に多いのは仕方ないことでしょう。もちろん過度に暴力的な罵倒の言葉はいけません。

リコール署名不正事件や五輪・コロナの諸問題より、大きな問題のようになっていると嘆いている政治的な意識を持つ方々も居ますが、多くの人の心に共感を生む事件ですから、残念に思われるでしょうが反響が大きいのは当然と言えば当然です。

事態は沈静化へ

問題に動きがあり、五輪組織委員会や文科省が動いて交換が決まったようです。当初は後藤選手はオリンピック当時のかけがえないメダルであることには違いないので交換を辞退する意向でしたが、河村市長の行為を問題視した文科省などの働きかけにより、交換を了承したようです。

本人の意向を尊重するのが一番な気もしますが、実績や思い出が変わるわけではないので、交換できるなら交換した方がいいですよね。

個人を尊重する時代

昨今は他人に無用な干渉をしない方が良い時代に傾いてきました。一時的かつ形式だけの関係性なら尚更です。

アイスブレイク(場を和ませる技術)というビジネス用語もありますが、他人を巻き込んでまでおどけるのはあの場においては間違いでしょう。

ここからは完全に個人的なお気持ちで、北島康介さんもツイート(後に削除)してましたが、そもそもなぜ表敬訪問をして、選手が出向く必要があるのでしょうか。

後藤選手が所属しているトヨタの代表者等に報告をするのなら分かりますが、輝かしい実績を残したのは選手なので、今回に限りおめでとうございますと敬意を示す立場なのは市長ではないでしょうか。

他人事ですが想像しただけで時間を戻したくなる痛ましい出来事なので、二度とこのようなモラハラを起こらない世の中になる事を願い、自らも起こさないよう気を付けたいですね。

今は何とか時代に沿って価値観を見直そう・見直せていると自分で思っていますが、年を重ねるといずれああなるかもしれないと考えると恐ろしくてたまらないです。

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