『グノーシア』感想・レビュー。ひとりで人狼が楽しめるソロアドベンチャー

『グノーシア』という1人で遊べる人狼アドベンチャーゲームソフトのレビューをしました。

2019年6月にPS Vitaでダウンロード配信されてから人気が広がり傑作との声も挙がり、ついにSwitchにも移植されたソロプレイ人狼アドベンチャー『グノーシア』を遊んだので評価と感想を記事にします。

こんなゲームを待っていた。

人狼のような臨機応変な論理的思考を求められるゲームは個人的に大好物なのですが、対人かつ対話型ゲームをネット通話でプレイするのはハードルが高く、またリアルでもなかなか大人数で遊ぶ機会には巡り合わないので敬遠せざるを得ませんでした。

そんな調子でソロで遊べる人狼が出ないかなぁとずっと考えていたところに発売を知って遊んでみましたが、期待を上回る神ゲーでとても面白いです。

簡単に飽きない構造

ルール設定をして人狼を繰り返しプレイするシステムだけではなく、アドベンチャーゲームとしての本筋のストーリーや、キャラクター同士の関係性を紐解くイベントを開放する目的も存在し、それらを達成するモチベーションもあって時間を忘れてプレイできます。

レベルを上げて能力値を高め、議論を有利に進める

人狼の華である議論パートの作り込みもしっかりしていて、ここにはRPG要素が組み込まれています。

1ゲームを終了するたびに経験値が手に入り、主人公のレベルアップと能力値の振り分けが出来ます。

能力値はカリスマ、直感力、ロジック、かわいげ、演技力、ステルスの6種類で、どれを優先的に高めるかで議論における影響力が変わってくるうえ、1つを優先的に高めたところで有利にはなりません。

例えば直感力は人の嘘を確率で見抜ける能力なのですが、嘘を見抜いても、カリスマやロジックが低いと他者に耳を貸してもらえない上に、ステルスが低いと議論で目立ちすぎてしまい、グノーシア(人狼)に目をつけられます。

なので高めた能力値で得られる情報や立ち回りの優位をどう利用するかが鍵になってきます。

対人と遜色ない楽しい人狼ゲーム

議論が本当に良くできていて、黙っていたり喋り過ぎれば突っ込まれますし、キャラクターがこちらの矛盾を疑ってきたりもします。またゲーム毎に自分を含めたキャラクター同士の親愛度も設定されるので、それによる関係性も変化を与えてくれます。

NPC達にも十人十色の個性があるので、その動向が本当に重要なヒントになります。それが敵対する存在の嘘である可能性も考えると、現実と遜色ないほどの駆け引きがNPCと楽しめます。

好きなだけ遊べるうえ、人間同士の余計なノイズが無いぶん、現実の人狼より楽しいかもしれません。ルール設定も細かく変えられて、とある条件で能力値の振り直しもできるので、長く遊べること間違いなしです。

ストーリーも感動的で伏線が凄い

ゲームシステムの面白さだけでなくストーリーもアドベンチャーゲームでトップクラスの感動的な物語となっています。何度も人狼ゲームを繰り返すという前提がラストまで完璧にストーリーに昇華されています。

これだけの完成度と奥深さなのに2,480円という破格の安さで、価格以上の体験は確実に保証できるソフトなのですが、生産終了になってしまったVita専売というのがただ一つ残念な点でしたが、先日ついにSwitchでも配信され人気に拍車がかかりましたね、本当にVitaだけではもったいないソフトだったので良かったです。引き続きSteamなどのPCや、スマホなどどのハードでも相性が良いと思うので幅広く移植されて世界的に流行ってほしいです。

私のTwitchにてプレイ動画を実況配信しており、Youtubeにアーカイブもアップロードしているので、気になる方は是非ご覧になってください。よろしければフォローもお願いいたします。

参考 Hirocune - Twitch

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