藤岡拓太郎『たぷの里』絵本の感想、個展レポ。グッズもありました

藤岡拓太郎先生が描く絵本『たぷの里』の感想と個展のレポです。

新進気鋭のギャグ漫画家「藤岡拓太郎」先生の初絵本『たぷの里』の発売に伴い吉祥寺で「たぷの里の夏がとまらない展」という個展が開催されたので言ってきました。開催期間は2019/8/25(日)までです。

大人も子供も爆笑できる天丼タイプの絵本

絵本『たぷの里』は、たぷの里という力士が突然現れては大人や子供の頭に大きなお腹を「たぷ」と乗せるという、シュールかつインパクト大な絵面が様々なシチュエーションで繰り返される、天丼(同じ展開が繰り返されること)タイプのおもしろ絵本です。たぷの里の真顔と、頭にお腹を乗せられた人の不服そうな顔が笑いを誘います。

前振りがきいていて必ず「たぷ」で締められる非常に分かりやすい展開なので、お子様にとっては雪だるま式に面白くなってくる内容です。状況がどんどんエスカレートしてきて、面白いポイントがどんどん増えてきます。また文字は全て擬音のみなので、読み聞かせる人の力量も試されることでしょう。

拓太郎先生の狙い通り、本当に老若男女が楽しめる絵本に仕上がっています。メッセージ性や変な表現も無い、ただただ可笑しいだけの絵本なので、お子様のいる方へのプレゼントにも良いかと思います。公式サイトで試し読みができるので、未購入で気になっている方はご一読ください。

参考 「たぷの里」試し読み

路地を曲がればたぷの里がお出迎え

個展が開催されているギャラリーのある路地に踏み入ると、ギャラリー2階の窓にポスターが貼られており、たぷの里がじっとこちらを見つめてきました。個展を知らない人でも足が向きそうなプレッシャーです。

外から凄く目立つ「たぷの里」ポスター

ポスターが貼られていた2階で個展が開催されており、写真撮影は可能です。たぷの里にお腹を乗せられる顔ハメパネルや、等身大(?)たぷの里も居て、高円寺で行われた前作『夏がとまらない』の個展よりもバリエーションが豊かな印象でした。前作の原画やポスターも引き続きたくさん展示されています。

藤岡拓太郎の絵本『たぷの里』の原画
藤岡拓太郎のギャグ漫画『夏がとまらない』の原画
藤岡拓太郎の絵本『たぷの里』の未公開作品
大きいたぷの里

下書きなしでペン入れをされるようで、前作の原画は修正液の跡がたくさん見られます。紙の端にキャラクターの口などの練習書きが無数にあり、あのヘタウマでシュールなキャラクターはやはり職人技なのが分かります。

グッズはTシャツ、トートバッグ、スマホケースなど

Tシャツ、トートバッグ、スマホケースといったグッズも販売されており、絵柄はいずれも真顔のたぷの里が大部分を占めるシュールで可愛らしいグッズです。ギャラリー1階では、たぷの里クッキーも販売されており、たぷの里の顔・胴体と手足・胸が別売りという狂気を感じる不思議な売られ方でした。

参考 絵本「たぷの里」グッズ

夏がとまらないに続き、今回も非常に満足のいく作品と個展でした。先生の次なる動きに期待し、引き続き追いかけていきます。

藤岡拓太郎先生のギャグマンガは最高に面白いのでオススメです。 『藤岡拓太郎』先生のWEB漫画がオススメ。日常と非日常の融合ギャグ

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