『デビルマン』漫画原作の感想。映画を先に観て比較、その落差に絶望

名作漫画と名高い『デビルマン』を読んだので、感想・レビューと映画版の比較をしました

先日、実写映画版に続いて漫画版の『デビルマン』を読了いたしました。愛蔵版や文庫版などは加筆修正があって賛否両論あり、オリジナルのKCコミックスか完全復刻版が良いとのレビューが散見されたため、オリジナル版の全巻セットを古本で購入しました。

至高のクソ映画を予備知識なしで観たいと考えた私は、原作未読で実写デビルマンを鑑賞したので、原作が可哀想になるレベルの映画というのは容易に理解できたのですが、その落差がどれほどのものかは分からないままでした。本記事はその比較を交えた感想となります。

全5巻とは思えない圧倒的な密度の感情

実写デビルマンに関する情報の中に、一本の映画にまとめるのは厳しいと言う前評判のエピソードが散見されました。原作を読む前の私は「そうは言っても全5巻でしょ」と少し懐疑的だったのですが、そんな疑念なんか鼻で笑うかのように凝縮された5冊でした。

個人的にこれは映画3本は必要だと思います、4本でもいけます。それぐらい人間(デーモン)同士のドラマというか、テンションもとい感情の波が激しい作品です。世界観も相まって、もはや怨念のように感情が詰め込まれています。

明と了の関係性の変化や、明のデビルマンになる過程の葛藤。恐怖と愛憎が渦巻くなかデビルマン(アモン)に戦いを挑むシレーヌや、カイムの男気、ジンメンのいやらしさ、人間の様々な思惑が交差して破滅へと向かう結末等々、映画版で終始ダメな映像が続くのと同じくらい、衝撃的な展開が絶え間なく目に飛び込んできます。

比較という段階にすら達していない映画版

漫画を読み終えてから、映画を思い出して一番衝撃的だったのは「漫画版をなにひとつ再現できていない」事です。世界観しかり、キャラクターの心の機微や空気感など、漫画を読んでいる最中に芽生えた感情は、映画版ではただのひとつも感じ取ることはありませんでした。

その落差から、原作を読んだ・読んでいない以前の問題で、映画のスタッフに血の通った人間はいたのか?粗末なAIか最下級デーモンしかいなかったんじゃないかと思うほどです。

様々な要因が複合的に重なった結果の駄作と言うのは分かるのですが、ちょっと原作との落差を考えると、スタッフに同情するのを感情が拒否してしまいます。

狡猾で圧倒的な強さのデーモン

さらに漫画で面食らったのが、サタンを軸としたデーモンがしっかり狡猾なところでした。人間が自滅していく流れは映画と同じでしたが、デーモンがしっかりお仕事しています、人間さんが自滅しただけですよーって謙遜する超有能社員みたいな感じです。映画はデーモンが弱いのも相まって、予想を遥かに上回る自滅っぷりで当のデーモンもびっくりしたでしょう。

総括としては、漫画版・映画版ともに後世に残すべき、それぞれ正反対の意味で圧倒的な作品だと思います。どちらもネタバレを交えた感想が多くネット上に残されていますが、百聞は一見にしかずという諺の通り、文章だけではそのインパクトの半分も伝わりません。

反面教師や見聞を広めるという意味では、映画も観ないと損でしょう。ただレンタル等でお金を払う程かと言われると微妙なので、Amazonプライムビデオで観ましょう。

デビルマソとまで呼ばれる駄作映画、実写版『デビルマン』の感想です。 『デビルマン』実写映画版の感想。最悪の駄作、全てが裏目に出た作品

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