OMORIが最高のRPGな理由を解説、グッドエンドのその後を考察します。

OMORIはRPGとして完成された神ゲーです。

考察として、グッドエンディングでマリに関する真相を打ち明けられたケル・ヒロ・オーブリーの仲間たちは主人公とバジルを許すのか?という議論が盛んな印象を受けましたが、私の意見としては、最終的に許すと思います。

この最終的にというのが肝心で、誰々が誰々を許す・許さないって議論が広がってますが、物語はここで終わるけど人生はその先も続くので、その時に許せなくても後々理解できる事もありますよね。

許す・許さないに関しては、ゲーム中でも主人公の葛藤が丁寧に描かれていて、仲間たちに全てを打ち明ける直前の夢の世界で、主人公の背中を押すような言葉をかけてくれる優しい仲間たちが現れたり、お前は許されない行為をしたのだから死ぬべきだと容赦の無い言葉を投げかけてくるもう一人の自分であるオモリ君との戦闘が存在します。

またその前の場面で、寝ている友達の顔を見た時のモノローグでは、会えなくなると寂しくなるだろうっていう主人公の思いが出てきます。これは全てを打ち明けることで友達と二度と会う事は出来なくなるのを覚悟しているようにも見えるし、この世での永遠の別れを覚悟しているようにも読めますね。

このゲームはマルチエンディングで、主人公が自ら命を絶つような結末にたどり着くこともあるようですが、きちんとそんな選択肢を残している事もこのゲームの良さだと思います。

と言うのも、罪からの解放を許しだと考えると、自ら命を絶って全てを無に帰してしまうのも、また一つの許し方なのではないかと私は考えます。

ただ個人的に、これまで通りひきこもり続ける事や、仲間たちに全てを打ち明ける事は、自ら命を絶つこと以上に辛い贖罪の道だと思うし、仲間たちもいずれそれを分かってくれると思うので私はグッドエンディングはこの上ない良い結末だと思います。良い物語って自然とその後を想像してしまいますよね。

こんなに色んな気持ちを思い起こさせてくれるシナリオかつ、RPGとしても完璧なクオリティのゲームを生んでくれたOMOCATさんには感謝しかないです。非常に重たいストーリーなのでうかつにオススメできないのですが、本当に万人にプレイして欲しい神ゲーです。

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