先日Steamにて発売した偽造紙幣を鑑定するパズルシミュレーションゲーム『Crypto Is Dead』をプレイしたので、感想とゲームシステムの解説を行います。
日本語版と日本語化パッチは現状ありませんが、英語版をGoogleの機械翻訳片手でプレイしても充分に遊べたので、理解できた範囲の解説を行っていこうと思います。
慣れと観察力と記憶力のゲームなので、攻略記事ではありません。
本作は紙幣が決済手段として使われなくなった世界で、主要な決済手段であった暗号通貨(仮想通貨)が攻撃によって使えなくなりお札が復活した結果、偽札が蔓延したところに紙幣収集家だった主人公がその趣味を活かし銀行を開くというあらすじです。
ゲームをクリアした感想およびレビューとしては、パズルは面白かったがストーリー性は無く、エンディングも非常に味気ないので達成感がありませんでした。また単純労働的なパズルなので眠い時は眠くなります。あと真贋判定結果に偏りがありました。クリアまでプレイして一度もNG判定が出なかったチェック項目がいくつもあったので、出来は良いのですが色々と物足りないゲームです。
基本的なシステムの解説
ゲームが進むにつれてどんどんアイテムが机上に増えてきます。配置はドラッグで自由に動かせるので自分のやりやすい配置を作りましょう。escキーで中断できます、セクション開始時にオートセーブされる仕様になっています。
左上の時計が営業時間を表しています。日中はAM9時からPM5時まで営業し、夜間もPM7時からAM3時まで残業できます。時計内部右の数字は経過日数を表します。
時計の上のEXITは営業終了ボタンです、押したらそのセクションを強制終了できます。ゲームに慣れて早く進めたい時などに使うくらいでしょうか。
時計の下にある大きな機械が紙幣を出し入れする機械です。セクションの最初に中央下の赤いボタンを押すと紙幣が排出されます。
鑑定が済んだら本物の紙幣は左のチェックマーク、偽物は右のバツマークのエリアにドラッグすると紙幣が置かれ、その後に再度赤いボタンを押すと紙幣が飲み込まれて次に鑑定する紙幣も同時に排出されます。
機械右上の青地のボタンは、鑑定した紙幣の正否を中央銀行に即時チェックしてもらうものです。ただしこのボタンを使うとゲーム内時間が1時間進んでしまい、鑑定時間が短縮されます。
判定が微妙な紙幣があった場合に確認のために使う感じでしょうか。押すメリットはあまりありません。また夜間営業では使えません。
営業時間が終了するごとにレポート画面によって鑑定結果や収支の確認、アイテムの購入などができます。
レポート左側にはA~Eの営業評価と、鑑定ミスの一覧、チェック項目の追加と必要になる器具の連絡事項が記載されています。
鑑定ミスが一日に3回あるとその日の営業は強制終了になり、翌営業日の日中までスキップされてしまいます。夜間営業のミス回数は日中営業に持ち越されます。夜間営業で3回ミスしてしまうと、実質2日進んでしまうので夜間営業は細心の注意を払いましょう。
1日目の夜間(1日目-2日目)で3回ミスすると、3日目の日中に飛んでしまうという具合です。
チェック項目が追加される場合は2日前から左下に記載されます。day after tomorrowは明後日という意味です。
必要なアイテムはyou will need the following items : 〇〇の部分なので、ここさえ理解できればOKです。
右上は収支報告で、上からクライアントの数、支払った税金、所持金、明日支払う税金が記載されています。たくさんミスなく鑑定して良い評価を続ければクライアントが増えて、それに伴い収入も上がります。税金が高くなかなかシビアなので、夜勤もやらないと結構キツイです。
右下はショップです、鑑定に関わらないアイテムもありそうですが、確認後追記します。注文したアイテムは翌営業日の日中に届きます。
確認を終えたら右下の折れた部分をクリックすることでゲームに戻ります。
鑑定方法
紙幣の鑑定は中央のノートを頼りに照らし合わせて行います。青の付箋は紙幣に印字されている情報の一覧が記載されています。ここはあまり使いません。
また、ニューゲームの度に紙幣の規格が変わるので、単純な覚えゲーにはなりません。
ゲーム開始直後のチェック項目はオレンジの付箋ページのみです。紙幣の色と絵柄、額面の有無と位置、ホログラムの有無、線の有無と柄の5項目です。紙幣のサンプルに描かれている星座のような模様は後の鑑定で必要になります。
小さな額面がスタンプに隠れていて見づらい事があるのでしっかり見ましょう。
3日目から虫眼鏡を使ったチェック項目が追加されます。紫の付箋でシリアルナンバー、スタンプ、発行元、発行年、紙面の模様です。SHOP表記は「Magnifier」です。
シリアルナンバーは3ブロックの数字列とアルファベット3文字で構成されていて、1ブロック内の数字の和がアルファベットの順番になっています。
例えば001-0120-011だと、それぞれの和が1,3,2なのでアルファベットがACBとなっていればシリアルナンバーはチェックOKです。アルファベットは9番目のIまでしか現状確認していません。
またスタンプはそれぞれ通常の視点からでも小さな模様が変化するので、慣れたら虫眼鏡で見なくてもよいかもしれません。
6日目からはライトテーブルを使ったチェック項目も増えます。黄土色の付箋で磁気ストライプの有無と星座の透かしの有無と正否です。SHOP表記は「Light table」です。
星座の形はオレンジの付箋の紙面サンプルに描かれています。
9日目からは測りを使った紙幣の重量がチェック項目として追加されます。各紙幣に設定されていて、グレーの付箋に書かれている重量プラスマイナス10mg以内であればOKになります。SHOP表記は「Scale」です。
12日目からは偽札判定ペンを使ったチェックが追加されます。ペンを紙幣の上にドラッグして、インクが乗らなければOKとなります。ペンは消耗品で、インク残量が目視で確認できるうえ、書き込み音が無くなるとインク切れの合図です。SHOP表記は「Box of chemical pens」です。
14日目からは紫外線ライトを当てるチェック項目が追加されます。紫外線ライトは上述したライトテーブルに機能が追加される形になり、ライトテーブルの中央上部をクリックすると機能が切り替わります。SHOP表記は「UV table」です。
絵柄と大小の額面が光ればチェックOKです。
19日目からはイラストとスタンプが浮き彫り印刷かどうかのチェックをペンで行います。SHOP表記は「Relief Pen」です。ペンの先を当てて反対側が光ってピピっと音が鳴ればOKです。
23日目からはほぼ同様にペンでイラストとスタンプの磁気チェックも行います。SHOP表記は「Magnetic Pen」です。浮彫チェックと同様にペンの先を当てて反対側のライトと音がOKの合図です。
26日目に最後のチェック項目として、マイクロスコープによる紙幣の細かな模様や印字をチェックします。ディザ(印刷のゆらぎ)、メッシュ(網目)、マイクロテキストが正しいかチェックします。SHOP表記は「Microscope」です。マイクロスコープに紙幣を設置してボタンでチェック項目を切り替えます。
今後もプレイが進めていくごとにチェック項目を解説していきます、Paper’s Pleaseよりパズル要素が強く楽しいのでオススメなゲームです。