懐かしさだけじゃない革新的なRPG
7月20日に発売されたRPG『Cris Tales(クリステイルズ)』をプレイしたので評価レビューを記事にいたします。
2時間ほどプレイしたうえでの総評だけ先に申し上げると、かなりクオリティが高く面白いゲームでオススメです、ボリュームにもよりますが定価の4000円ぶんの価値はあると思います。
本作はSwitch,PS5,PS4,Xbox Series X/S,Xbox one,PCと全ての主要ハードおよび、日本語に対応しています。また発売時点でXbox Game Passに追加されています。
コロンビアのインディーゲームメーカーによって開発された本作は『クロノトリガー』や『スーパーマリオRPG』『ファイナルファンタジー』など多数のJRPGのインスパイアやリスペクトによって生まれ「JRPGへのラブレター」というキャッチコピーを打ち出しているようです。
キャッチコピーの通りBGMやサイドビューのコマンドバトルシステムなど、一時代を築いた当時のJRPGを匂わせるものとなっています。ただそこに古臭さは一切ありません。
デザインはカートゥーン調の可愛らしい絵柄に、温かみがある色彩によってカラフルに彩られています。
高いオリジナリティは見た目だけじゃなくシステムにもあります。主人公が身に付ける能力によって過去・現在・未来に干渉し、望まぬ未来を変える事がストーリーの主軸のひとつなのですが、画面を三分割して異なる三つの世界がリアルタイムで描写されます。
またストーリー上、頭を悩ませる深刻な選択肢もありました。それがエンディングに影響するのか、のちのち選ばなかった方も救済可能になるのかは現状は不明ですが、見た目とは裏腹に重いストーリーが繰り広げられそうです。
その時空を操る能力は戦闘中にも使用可能です。モンスターが過去/未来の姿になることで能力が変わったり、状態異常の効力が変化して、戦略性がかなり高い革新的なバトルシステムとなっていました。
可愛いイラストが織りなす、最新技術のゲームにも劣らないアイディアが満載の温故知新RPGという感想です。
メーカーを問わず、ひとつの黄金期だった当時のJRPGを引き合いに出すゲームで、あまり良いゲームに出会った記憶が無いのですが、本作はそういったゲームの中でもトップクラスで、当時の名作にも劣らない良作の予感がします。
参考 【4gamer.net】JRPGへのラブレター”と題された「Cris Tales」の開発者にメールインタビュー。そのテーマや開発の経緯などを聞いたひろきゅんのゲーム実況動画はこちら