犬を叱らないしつけの方法と、叱るべき時を考える。

犬を叱る時と叱らないしつけの使い分けを考える。

正解へ導いて褒めるしつけへ

テーブルに前足をかけて飼い主の気を引くウェスティ

うちのウェスティももうすぐ六ヶ月となり、徐々にしつけを覚えて問題行動も穏やかになりつつありますが、あまり改善が見られない行動も存在します。主にテーブルに前足をかけて卓上の様子をうかがう行為で、こちらに関してはそのつど叱ってはいるのですが、やめてくれる素振りはありません。

犬種的に陽気な性格で、この子も例に漏れないので強めに叱っても割りとあっけらかんとしており、効いている様子がありません。また頻度が多いので怒るこちらもヒートアップしたり疲れてきます。

何か効果的なやり方がないものか…と情報収集をしていたところ、犬を叱っても当の本人は叱られたとて正しい行動が分からず、矯正に繋がらない場合もあるという事を知りました。言葉が通じないので考えてみれば当たり前の事ですが、短絡的な方法しか思いつかない初心者の私からすれば目から鱗でした。

そこから問題行動をやめざるを得ない代替行動のコマンドを指示するという方法に結びつける事ができました。

並行できない代わりの行動を取らせる

上述したようにテーブルに足をかける事の代替を考えたところ、オスワリでもいいですが目的としては足を下ろしさえすればいいのと、新しい事を覚えさせた方が有意義なので、オリテと声かけして、足が床に着いたら褒めるという事を繰り返しています。

すると徐々に素早く足を下ろしてくれるようになってきました。また叱る為に毅然とした声を上げなくて済むので、こちらの気持ちも楽です。きっとワンちゃんの方も同じだと思います。

これを基に、人や高所に飛びついた場合にはオスワリをさせたり、噛んではいけないものを噛んだ時に別のものを噛ませる事で、人にとっての問題行動から良い行動に変わり、コマンドを実施させることで犬とのコミュニケーションもできてメリットが増えてきます。

明確にNOを示してあげる事も大切

ただ叱らないしつけが絶対とは言えない状況もあると個人的に思います。人の物をくわえて持っていくといった単純なイタズラの代替しようがない行動や、じゃれ噛みなどについては必要によっては体罰も含めて不快感を与え「してはいけない」行為である事を分かってもらう必要があるでしょう。

飼い主の都合で「しないでほしい」行為と、人と犬とが共存するうえで絶対に侵してはいけない「してはいけない」行為の線引きがあるはずで、後者は間違ってでもさせないように、強く否定する必要があります。

ただ体罰については非常に加減が難しく、一歩間違えると犬の心と関係に傷がつく恐れがあるので、根底にある愛情を忘れず慎重に取り扱いたいですね。体罰についてはこちらの記事で考えを書いています。

犬のしつけで体罰は絶対にダメなのか考えました。 犬のしつけで体罰はご法度なのか?

個性豊かな犬たちと共生してきた歴史を経て、多種多様なしつけの方針がありますが、犬と良い関係を築き、人間社会で生きていけるよう導く目的は変わりないはずなので、そのことを忘れず飼い犬と向き合っていきたいですね。

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