Uber Eatsは怖い、危険?副業・サービスとしてのリスクと将来性を考える

人気の副業であるUber Eatsのメリット・デメリットや将来性を考えてみた

Uber(ウーバー)という配車サービスおよび、Uber Eats(ウーバーイーツ)というオンラインやアプリで受発注ができる、世界的に人気のデリバリーサービスが日本でもシェアを伸ばしてきています。

この宅配サービスの特徴は、一般人が自分の空き時間を使って人を運んだり、出前のように料理やお弁当を配達できる事で、気軽に始められる副業として話題を呼んでいます。

ただ配車サービスのUberについては、一般人の自家用車で顧客を運ぶサービスが、日本では違法の白タクに該当する可能性が高いとしてサービスが始められず、現在はUber提携の業者の車を配車するタクシー・ハイヤー事業のみとなっているようです。

自家用車や自転車を使い、時間の融通が利く事が大きなメリットになり、また自転車による配達が良い運動になるとポジティブな声が多く聞こえますが、デメリットと将来性を考えると私は気軽に始めようとは思えなかったので、その理由を挙げていきます。

収入は頭打ちで、スキルは身に付かなさそう

配達一回につき一定以上の報酬を受け取る事ができますが、そこから青天井という訳にもいきません、時間と案件数には限りがありますし、道路の法定速度や自身の体力の限界もあります。考えられるとしたら、Uberの会社が大躍進して配達員の報酬が上がっていくことに期待するくらいでしょうか。

また空き時間に気軽にと言っても、人気のエリア等でスタンバイしていないと依頼が中々来ないようなので、結局Uberのために拘束されてしまうと考えると、思い立ったら稼げる気軽な副業とは言えないのではと思います。

また自転車に乗ることで健康にはなるものの、それ以外のメリットはあまりイメージできません。自転車や外出が好きな方にとっては最高の環境ですが、この仕事を続ける事に将来性を見出す事は難しいでしょう。

事故と怪我のリスクが大きい

Uber Eatsの配達員は個人事業主扱いで、労災保険はありません。Uber社が用意する補償は相手方の損害のみで、事故に遭って自身が怪我をしてしまった場合の治療費は国民健康保険を利用した自己負担になります。

追記:こちらに関しては、10月からUber側が補償制度を導入されました。しかし配達員側はこの補償が不十分だとして労働組合を結成して待遇の改善を求めていくようです。

Uber側が設定した補償としては、配達中の事故において医療見舞金が上限25万円、死亡見舞金が上限1千万円とのこと。額面としては申し分ない印象を受けますが、あくまでも上限なので満額支払われるかは分からないので改善を求める動きももっともですね。

配達員というリスクを考えると自身の身体や乗り物の損害における保険を契約する必要があり、経費がかかってしまいます。また、労働者ではないため厚生年金も無く、収入が一定額を超えた場合は確定申告も必要となります。

流行の陰に隠れたリスクを背負う自己責任フリーランス

敷居の低さが表立つウーバーイーツ配達員ですが、その実情は、福利厚生なし・事故リスクありのフリーランス肉体労働者といった印象を受けました。時給換算した時の報酬の高さなどを挙げるメディアやブログも存在しますが、何も守られていないのですから労働者より高くて当たり前です。

もちろん就業規則がうるさくない・上司がいない・実力主義といったとても良い側面もあるので、ちょっとしたお小遣い稼ぎ感覚の方や、きちんと自己のリスク管理ができる方にはこれほど自由でアウトドアな仕事もないかと思います。私はインドア派なので、副業ならクラウドソーシングをして、1日30分くらいの筋トレで健康を維持した方が良いかなと思いました。

就業規則や管理体制に拘束されつつも、ある程度の保険を享受して労働者として働くのか、リスクを加味してフリーで働くのか、終身雇用や年金が崩壊しかかっている懸念がある日本では、なかなか難しい選択肢だと思います。今後Uberのような労働は色々な形式で増えていくでしょう。

ブログで好意的な紹介をするのは紹介報酬目当てが多い

アフィリエイトやソーシャルゲームのように、既存ユーザーの紹介によりUber eats配達員が新規登録されて、その人が一定以上の配達実績を挙げると、紹介した人に数万円の紹介料が手に入るようです。だからUber eatsを推すブログが増え続けている状況なんですね。

この紹介報酬は、紹介された人には1円も入らないようです。なのでそれを利用してキャッシュバックサービスを独自で行っているサイトも見受けられます。これはとても賢いので、この考え方は何かの機会で真似したいなと思いました。

なのでUber eatsいいねと思っている方は、キャッシュバックを謳っているサイト経由で登録したり、既に配達員をやっている知り合いやSNSの友人と交渉をしてみると良いかもしれません。

サービスが浸透することによる注文客・店舗・配達員の質の低下

「コミュニティの一生」というネットスラング(用語)があります。意味は下記の通りです。

【コミュニティの一生】
面白い人が面白いことをする

面白いから凡人が集まってくる

住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める

面白い人が見切りをつけて居なくなる

残った凡人が面白くないことをする

面白くないので皆居なくなる

私はこの流れは大体の物に置き換えられると思っており、このUber eatsも例外ではないと思っています。

つい先日、注文客側が被ったトラブルのツイートが話題になりました。

内容は商品が遅れて配達されたうえに中身が漏れ出ているので受け取りを拒否したところ、配達員が怒ってマンションの共用部に商品を投げ捨てて出ていったというトラブルです。

恐らく今後このようなトラブルが増えてくるだろうと私は危惧しています。なぜなら全国CMなどで良くも悪くもたくさんの人の目に留まったからです。

上記ツイートのリプライには「中身が漏れ出るのは店舗の包装が甘いケースが多いです」という情報もありました。なので本件は店舗側の責任も少なからずあるかもしれません。

キレる配達員、杜撰な店舗、これはUber eatsが流行り始める前では起こり難いトラブルだったと思います。なぜなら、流行り始める前に目をつけて参入するという事は情報リテラシーが高いからです。

情報リテラシーが高いという事は、情報を適切に処理できるという事にも繋がるので、サービスも正しく丁寧に運用できます。しかし、流行るというのはリテラシーが低い人にも知れ渡るという事なので、正しく運用されない可能性が高まりました。

今回話題になったのは注文客が受けたトラブルですが、そのうち配達員や店舗が被るトラブルも出てくるでしょう。上記のツイートが真実ならば、Uberの直接の顧客である店舗はともかく、配達員や注文客が受けた被害においてUber側が何か対応してくれる可能性は現状はさほど高くないと思われます。

この現状をコミュニティの一生に置き換えると、今はたくさんの…な人達が集まってきている段階ですね。サービスの質をどう維持させるかはUberの手腕にかかっています。

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