子犬は何ヶ月から飼うのが良いのか、飼い始めの時期・月齢を考える

子犬は何ヶ月でどこからお迎えするのが良いか考えました。

子犬を早くお迎えした場合のメリット・デメリット

ウェスティ(ウエストハイランドホワイトテリア)のリリィちゃんがブランケットで寝ています。
ブランケットに包まれて寝るウェスティのリリィちゃん

犬を飼うことを決めて、ペットショップを覗いたりブリーダーの方と連絡を取ったりして、家族の一員となるワンちゃんを決める時間は本当に楽しいひと時です。ただ動物愛護法により、犬猫の引渡しは生後49日56日を過ぎてからと決まっているため、生まれたての子についてはお迎え当日までしばらく待つ必要があります。

2021年の動物愛護法の改正により、49日が56日に延ばされました。

また56日の中にも含まれる生後3ヶ月あたりまでは社会化期という大事な時期で、たくさんの人や犬と触れ合ったり、様々な環境を体験することでワンちゃんの世界を形成する期間になっています。

ではそのような時期を迎えている子犬の引渡しにおいて、早く会いたいからと56日を過ぎた直後にお迎えをするのはベストなのか?という疑問から適切なお迎え時期を考えていきます。

56日からまもなくの生後2ヶ月前後で早期に子犬をお迎えした場合の状況を考えていきます。

第一のメリットはぬいぐるみのように可愛い子犬の成長と変化を早くから観察できるという点ですね。子犬は日に日に成長していく様子が見てとれるので、より早くその成長を目に焼き付ける事ができるのは何よりのメリットです。

デメリットとして考えられるのは、まず社会性が確実に未成熟という点です。まだ親兄弟と共に過ごしているような時期に引き離されるので飼い主が親兄弟の代わりとして、お迎えをしてからの子犬の育犬に対する責任がより強くなります。

子犬は本当にパワフルな存在で、走り回ったり遊ぶのが大好きなうえ、好奇心旺盛で何にでも噛み付いたりします。優しい人との触れ合いで人間に慣れ、親兄弟や他の犬との交流で付き合い方を学び、世界を形成していきます。

犬舎があるような良い環境のブリーダーやペットショップでは、言うまでもなく生まれた時点で子犬にとって良い環境に身を置いていることになります。

なので早くお迎えをしたらその日数ぶん、社会化期における家庭での負担が増えるのです。とはいえ2ヶ月前後の子犬はワクチン接種も完了まで一ヶ月以上かかり、それまでは散歩に行かせる事もままなりません(抱っこ散歩はOK)。

もちろんトイレ等の最低限のしつけも、優良なブリーダーの方だとある程度は覚えさせてから引き渡してくれますが、2ヶ月のお迎えで充分に教え込めているかは分かりません、そういった負担も増えるでしょう。

散歩も思う存分できない状態で、子犬にとって良質な環境を提供できるかが早くお迎えするうえでのカギです。充分な時間と環境を提供できる方にとっては、早くから飼い主として子犬と過ごす事ができるので、デメリットがメリットに転換すると言えるでしょう。

一人暮らしや共働きで、一日のなかで犬と触れ合える時間に限りがある方は、環境の良いブリーダー及びペットショップで購入し、はやる気持ちを抑えて、お迎えの時期を後にするのが懸命かと思われます。

上述した対策はあくまでも環境の良いブリーダー・ペットショップでのみ成り立ち、営業時間中ずっとケージに入れられっぱなしの量販店型のペットショップでは、たとえ月齢が社会化期を過ぎた子犬でも、ずっとショップの環境に押し込められていて社会性が未熟な場合も考えられますので、購入先はしっかりと選定しましょう。

まとめ:子犬は生後何ヶ月から飼うのがよいか

  • ペットショップは早いうちからショーケースで飼われている事が多いので、どの月齢の子を買ってもそこまで大差ない。
  • 2ヶ月くらいで早く迎えたり、ペットショップで買った子犬は社会性の発達やしつけが充分ではない可能性があり、飼い主の負担が増えるが子犬の時期を長く共に過ごせる。
  • 社会性が育たないと問題行動や人・犬とのコミュニケーションに支障が出やすくなる。生後3ヶ月までと、1歳までが大事な時期。
  • 優良なブリーダーは犬舎があるため親犬を含めた犬同士で生活させ、スタッフがお世話や最低限のしつけを行うので、子犬にとって良い環境が備わっている。
  • ブリーダーのもとで3ヶ月~4ヶ月まで過ごさせれば、子犬の個性にもよるが若干は負担が減る。

下記のブリーダー直販サイトは、口コミや説明文から飼育環境がイメージできるようになっていますので、評価が高いブリーダーさんからお迎えすれば、当日までは子犬にとって申し分ない環境でお世話をしてもらえてると思います。うちの子もこちらに登録しているブリーダーさんから直販しました。

参考 みんなのブリーダー - 優良ブリーダー直販の子犬販売サイト

また、下記の中目黒のペットショップ「UG DOGS」さんにおいても、子犬の社会化についてとても真剣に考えていらっしゃるのがブログからうかがえます。

参考 子犬を飼うことは「可愛い」だけではなく「覚悟」が必要です。 - UG DOGS アトラスタワー中目黒店 店長日誌

このお店は子犬の問題行動におけるカウンセリングとトレーニングも行っているようで、様々な問題犬とのやり取りがブログで綴られていてとても参考になると同時に、育犬の悩みは全国共通であるのが分かります。

月齢を問わず、家族としてペットを迎えた時点でひとつの命の責任を負うこととなるので、ペットにとっての幸せも考えて飼育プランを組み立てていきたいですね。

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