仕事ができない「無能」が居ても問題ない職場が何よりも健全である

仕事が出来なくて無能と呼ばれる人が悪いのではなく、その社会や環境が悪い。

仕事ができる人がいる以上、それと比べてできない人がいるのは当たり前

会社でたくさんの人が仕事をしている以上、評価を差し置いても、仕事の速さなどにおいて、仕事ができる・できないの優劣は存在します。

任務遂行の能力で悩まれている方もそれなりにいらっしゃるかもしれませんが、最低限の業務や報連相などの所作がこなせているのであれば、仕事のできるできないで深く悩む必要はありません。

なぜなら人の適性は差があって当たり前ですし、モチベーションの差も存在します。HSPの特性でも見られるように、環境が能力に影響することも考えられます。

そして仕事の出来・不出来で悩む理由が、誰かにそれを怒られたり貶められたり、業務がまわらなくなる等の要因であるならば、はっきり言ってその職場は健全ではないので転職や配置転換を考えた方が将来的に良いと思います。

学校では最低限の成績を収めていれば優劣を問題視することはさほど無いのに、社会に出たとたん個性を無視して概ね高い水準を求められるのも変な話ですよね。

良くない会社や上司は、常に平均以上の水準や向上を部下の社員に求めたり、能力以上の業務を押し付けますが、管理側が個人の能力とチームの平均に合わせて業務や人員の調整を行うのが健全な社会です。

これ以上人は増やせないけど、仕事が増えた・増やしたいから能力を上げろというのは間違いなく会社側の勝手な都合であり。それによる残業やパワハラなどで人の権利が脅かされるべきではありません。

余裕が無くなると、能力による人間関係の歪みが生じる

私も前職の頃、会社ぐるみのトラブルで作業量が急激に増えたのにも関わらず、人月はそのままだから人員は増えないという事がありました。人月とは、主にIT業の契約における作業量の単位で、1人が1ヶ月働いた時の作業量ということです。

これによって負担が増えて余裕が無くなり、作業量の増加に追いつけないメンバーが嫌でも浮き彫りになり、自然と作業が速い人の負担が増えてしまうという最悪の事態に陥りました。作業が遅い人の中で、自らの負担を増やそうとしてくれる方もいらっしゃったのですが、作業が増えるとミスも出てくるようになるので、状況が良くなる事はあまりありません。

ちょうどその頃に初めて管理者になった私は、今の環境そのものだけが悪いと漠然と分かっていながらも、自らが抱えるストレスもあって作業が遅い方にキツい対応をとってしまった経験があり、今はとても反省しています。

トラブルが起きる前の職場は、後に作業が遅いと認識される人達がいても余裕があるくらいの作業量で、遂行能力でメンバー間に強烈に歪みが生まれているような事はありませんでした。仕事に忙殺されている当時は正常な判断ができませんでしたが、今思うとその平和な環境が健全であると言えます。

有能なスーパーマンは願えば来るものではない

会社やチームのパフォーマンスに影響を及ぼすレベルの高い能力を持つ人は稀な存在であるうえに、有能と周知されているような方は、それぞれの所属先でそれなりに重要なポストについていて異動が難しいか、その所属先で囲い込もうとするため、有能な社員を希望するピンチの部署に希望通りスーパーマンが配属される事は無いと考えた方がいいでしょう。

ピリピリしていた頃の私も、メンバーの転換を希望して実際に転換された事もありますが、やはり劇的に状況が改善する事はありませんでした。

人材が選り抜き放題な一部の大企業を除き、有能な人というのはめったに現れるものではなく、本人の適正と環境と上司の指導や後押しなどがマッチした、有能とされる本人も想像してなかった偶然化けるパターンが少なくないと考えます。

余裕がある社会を目指そう

最近は何かと効率化が求められる時代ですが、効率化と一言で言っても余裕を作るためだけではなく、限られた人のみが得をして、大多数の人は元々あった余裕・遊びが無くなって損をする形だけの効率化も存在します。

それによって取り残されたり苦労をする人も出てくるので、適切なマネジメントをしないと業務や時間の圧縮や効率化は成功しません。

自己責任論や弱者を省みない世相が適切でない理由は、遅れを取るものを許せない環境が蔓延すると、いつ自分がふるい落とされるか分からないイス取りゲームのようなシビアな世界になることが目に見えているからです。

日本も働き方改革という名の下に様々な取り組みが行われていますが、手放しで褒める事はできない状況です。上述したように、誰もが余裕を持って自分のペースで生きていける体制を、管理側と社員が意識を共有して構築していけたら理想的ですね。

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