待望のマンキン原画展
本日11/23から東京スカイツリーソラマチにて開催された『シャーマンキング展』に伺ったのでその感想を記事に致します。展示内容についてネタバレがありますのでご注意ください。原画写真は掲載いたしません。
本イベントは漫画家「武井宏之」先生の作品『シャーマンキング』の出版20周年を記念して行われた本作の初の原画展で、初日は前売り券のみで完売・当日券無しという盛況ぶりでした。
私は連載当時小学生くらいで、この頃はまさに私たち世代のジャンプ黄金期だったものの、画力の高さと世界観や設定の斬新さは群を抜いていて強く記憶に残る作品でしたので、行かないという選択肢はありませんでした。
集英社から講談社に移籍して現在も同シリーズを続けているうえに、ジャンプ連載時の原画を展示した本イベントですから、開催に尽力してくださった先生および講談社にはただただ感謝ですね。
さらに、本イベントは急遽モノクロ原画のみ静止画撮影可能となりましたので、2000円という価格以上の価値が間違いなくあります。
ふんばり温泉の宿泊客やX-LAWS後方支援部隊から花が贈答されており、入口からマンキンの世界観に浸れる仕様になっております。
原画はバランスよく大量に
原画の種類は主要キャラの見開き必殺技シーンから始まり、シャーマンファイトでの主要チームをピックアップしたもの、ストーリーは初代シリーズを初回から最終回までの名シーンがバランスよく展示されています。あのジャンプ本誌で物議をかもした、みかん打ち切り最終回もしっかり展示されています。
恐山ル・ヴォワール編は単独でスペースが取られていて、甘く切ない物語を存分に楽しめます。子供の頃は「ちょっと長いなこの過去編…」と思いましたが大人になった今だとかなりグッとくるものがありました。
カラー原画はコミックス表紙を中心に扉絵も掲載されており、アナログとは思えない繊細さの色使いに脱帽いたしました。あれを週刊原稿と進行する技量は想像できません。
原画展の魅力は修正の跡などから製作風景を想像できることもひとつで、目頭の長さや、ジャンヌの大ゴマにおける天使の髪形などに修正痕が見つかり、一流作家の丁寧さがうかがえる個展です。
作画風景が動画で流れるスペースも存在し、最近はデジタルで作画しているようで、引くほど速かったです。
グッズのクオリティが高い
個展によってはグッズの種類やクオリティにガッカリすることも少なくないのですが、全てが高品質なのに価格はそれほど高くなく、財布の紐が緩むラインナップになっています。
複製原画は漫画やアニメ展の定番で、イベントによって品質の当たり外れがありますが、本イベントは私が見た中では充分に高品質かつ、いまだ監修および調整中の札が張られていて拘りも感じられました。
以上、本当に作者およびスタッフの愛と熱意が感じられる個展だったので、ファンに限らず漫画が好きな方は行って損はありません。
参考 シャーマンキング展 | 出版20周年を記念した原画展を開催!