新社会人は訪問販売に注意。クーリングオフで反撃した経験談

訪問販売に注意、いざという時はクーリングオフ

6月に入りもうすぐ梅雨の時期ですね、新社会人の皆様はホームシックや五月病を乗り越え、職場にも少しは慣れてきた頃でしょうか。そんな新社会人かつ1人暮らしで迎える生活というのは外部からの刺激がいっぱいで、私自身も強く記憶に残る思い出があるので、注意喚起も兼ねて書いていこうと思います。

布団クリーニング、襲来

ある日の休日、アポなしのチャイムが鳴ったので玄関を開けると、おじさんが立っていて「訪問で布団の乾燥やクリーニングをやっていて、その日のうちに返します」と言いました。何か理由を付けて無料であるとも言っていたような気がします。まだ他人を疑うという事を知らなかった私はこれは便利だと思い、お願いすることにしました。

アポなしのチャイムは絶対に出てはいけない

これが若き日の私の最初の間違いですね、アポなしでベルを鳴らす訪問者なんて迷惑な友人かNHKか保険か宗教か悪徳業者です。本当に殆どがこれです。宅配便の可能性もありますが、今は配達の事前通知サービスも各業者で充実しているので、それに登録するなどしてガンガン居留守を使いましょう。

布団販売員が登場、営業トークが炸裂

クリーニングをおじさんに依頼すると、作業者が後から来ますのでと言って去っていきました。しばらく待つと、肌が浅黒いいかにもそういう歩合の会社で働いてそうな体育会系の男性が訪問してきました。

その男性に布団を差し出すと「あちゃー」みたいな感じで布団を調べ始めます。曰く私の布団は既にカビが凄いことになっていて、一刻も早く買い換えた方がいいとのことです。

ちょっと嗅いでみてくださいとも言われ嗅いではみたものの、カビが凄い布団の臭いなんか知らず少々湿気っぽい臭いはしたので、これのことか?なんて勝手に販売員寄りの思考になってしまっていました。

そこからはもう販売員の独擅場です、うちのマットはどうですかと出てきたのが10万円以上する分厚い敷きマット。トークの内容は良く覚えていませんが、高品質のものを長く使えば実質コストは安いみたいな話を表とか交えてまくし立てていたと思います。

私は怒涛の展開にとにかくテンパってしまっていたので、騙された直後の当時も何を喋っていたか全然覚えていなかったという記憶があります。とにかく話は上手かったイメージが焼きついています。

そうこうしてるうちになすがままにローンの契約をさせられたうえ、持っていた布団と引き換えにその高級マットレスを置いて販売員は去っていきました。

Googleを利用して反撃開始

ネットには悪い人物を撃退する武勇伝がたくさんありますが、あれは相当な強気の性格か、酸いも甘いも噛み分けた経験豊富な人だと思います、そうでないと咄嗟に反撃なんて出来ません。天災と一緒です。上述した私の件でもそうですが、一度断ったところで態度が豹変する可能性もありますからね。

販売員が去ってからだんだんと頭が冷静になってきた私は、こんなもん要らないという結論に落ち着き、打開策をGoogleで検索していると割と悪名高い販売業者であることが分かり、クーリングオフが可能であるという情報に辿りつきました。

内容証明郵便を送って購入をキャンセル

クーリングオフには内容証明郵便が有効です。郵便局が何時どのような手紙を送ったのかという証拠を残してくれて、有効期間内にキャンセルを行使したという証明ができるので販売業者にはひとたまりもありません。

内容証明郵便は一行の文字数と一枚の行数が決まっており(一行20文字・一枚26行以内)同じ文書が3通必要です。私はネットの例文を参考にしながら手書きでせっせと書き、翌日あたりに発送しに行きました。窓口で職員さんに文字数を添削され修正したりして手間取りながらも何とかクーリングオフを行使する事に成功しました。

今ではインターネット上で内容証明を発送できるサービスもあるようです、手書きと違い修正も簡単なので被害者にとっては凄くありがたいですね。

参考 e内容証明(電子内容証明)

高級マットレスについては、前の布団が持っていかれてしまったので楽天で布団を購入し、それが届くまでの2,3日だけ高級な寝心地を堪能しました。10万以上の価値があったかは微妙です。新たな布団が届いたら着払いで送り返しました。実質楽天の布団代と郵便の送料を損しましたが、勉強代と考えます。

しばらくは報復や、クーリングオフを無視した請求に怯えていましたが、販売員から普通の口調の電話が一本来ただけで(無視)ローンもきちんとキャンセルされていました。大事は避けるタイプの悪徳業者で比較的まともだったようです。

本件のように、どういう情報網があるのか知りませんが、キナ臭い人達は新社会人などの騙されやすい人を嗅ぎ付けて手を出してきます。そんな時にインターネット上に点在する知恵は大きな武器になるので、最低限のネットリテラシーを持ち合わせていると外部からのリスクを回避できます。本記事および本ブログも誰かの手助けになれば幸いです。

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