犬のアルファ理論・リーダー論が絶対というのを否定していきたい

犬に舐められない、順位付けで下にならない躾は絶対なのか考えました。

オスワリとマテのしつけトレーニングをしているウェスティの子犬。

根強いリーダー論

飼い犬にリーダーと認めさせる、リーダーシップを見せ付ける、舐められてはいけない等、犬は家族という群れの中で格付けしているという理論を一度は人から聞いたりテレビ番組で見た事があるかと思います。これをアルファ・シンドローム(権勢症候群)と言いますが、この理論に対して現在は学会などの専門団体が間違いであると否定意見を出しているようです。

ただ未だにこの理論を是とする人が多いのも事実で、私の父も体罰で犬を躾けた経験から犬に舐められないようにと私に忠告してきましたし(誤解のないよう言いますが基本的に優しい父親です)、かかりつけの動物病院の先生も権勢症候群の順位付けに気をつけて食事や散歩をするようにと仰いました。

個人的にはアルファ理論に基づいた躾を正しく行うことで、表面的には従順な犬になると思いますが、大半の犬はこれを行う必要なくポジティブな信頼関係が築けるのではと思いました。

言う事を聞くにしても良い事を期待しているのか、罰を危惧しているのかという内心および原動力は、置かれた環境によって変わってくるでしょう。常に後者で動いているのは健全ではないと思います。素人が伝え聞くリーダー論に基づく躾の方法は、後者のネガティブな感情を増幅させてしまうのではと思います。

もちろん頑とした指導でないと言う事を聞かない犬も存在するのは間違いなく、犬の性格もバラバラでアルファが悪・ポジティブが善と二分できる話ではありませんが、現状はこのリーダー論が犬のしつけ方法として未だに幅をきかせすぎていて柔軟性が感じられない現状ですよね。

体罰は難しい

私も上述した動物病院の先生から、じゃれ噛みや甘噛みには必要に応じて耳や鼻を鳴くまでつねったりして分からせるべきと教えられましたが、いざ実際につねってみたところで鳴く前に大暴れしますし、つねる手を離したらより興奮して不満をあらわにする始末で、これはどうなんだろうと疑問を覚えました。

またホールドスティールという犬を無理やり大人しくなるまで押さえ込むという罰も一度だけ行い、実際に大人しくはなったものの、こちらの心が痛むうえに今までじゃれていた子犬が急に伏せのまま動かない様子が不自然にしか見えなくてあまり居心地の良いものではありませんでした。

私はお互いが居心地の良い関係性を犬と築ければと考えているため、性格を無理やり捻じ曲げずに、わだかまりの無い関係が築けるような体罰の加減を短期で見定める自信がなく、犬の心を壊したり悪い方向に洗脳するような事にはなりたくなかったので、体罰は封印しています。

躾はするけど矯正・洗脳はなるべくしない

ウェスティはやんちゃで好奇心旺盛かつマイペースで甘えん坊な性格で、私はそれならそれでいいと思っているので、多少じゃれ噛みしてきたら言葉では叱りますが体罰はしません。手を狙ってきたら腕が顔の横にくるようにお腹を撫でてあげれば、殆ど噛まれずにスキンシップが取れます。手を噛もうと口をパクパクカチカチさせている姿は可愛いです。

また一日に数回は皮の手袋を着けた手でじゃれてあげます、その時も噛まれたら言葉で叱っていますが、手袋はじゃれていいと良くも悪くも理解しているようです。手袋と引っ張り合いで一通り遊んで落ち着いたら顔や口のどこを触っても噛まれる事はありません。

ただこちらがトイレや粗相を片付けたりしている最中に執拗にちょっかいをかけてきた場合は、加減を気にしつつ首と腰を押さえ付けて叱ります。

散歩中もリーダーウォークや拾い食いのしつけとして頻繁にハーネスを引っ張りますが、必ずどこかで走らせたり匂いをかがせる場所を設けてあげます。

犬の欲求も可能な限り尊重する

人間にとってはこちらの都合で遊んで散歩して言う事を聞いて、それ以外は大人しく愛でられて留守番もしてくれるのが理想かと思いますが、その理想像に固執して犬を抑圧したら犬の権利はありませんよね。

犬にも欲求と考えがありますので、それを可能な限り尊重しつつ、人間と共存するうえでのルールや越えてはいけないラインを教え込むのが、犬を家族に迎えた飼い主の責任として最善かと思います。

こんな記事を書きましたが、私も子犬と向き合い模索している最中で、自分のやり方が正解かどうかはこれからの話です。ただ飼い主としての責任を果たして犬と良い関係を築くための努力は胸を張ってしていると言えます。

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