🎦映画『アラジン』実写版の感想。非の打ち所の無い最高に面白いリメイク

映画『アラジン』アニメの実写リメイク版の感想。

先日、ディズニーの名作アニメ映画である『アラジン』の実写版リメイクを見てきましたので、その感想を書いていきます。アニメ版との違いなどについて明確なネタバレがありますのでご注意ください。

原作の世界観をそのままにハイクオリティなリメイクを実現

総評ですが、ディズニー実写で最高傑作であることは間違いありません。原作の世界観を損なわず、音楽やストーリーを現代に沿うようにアレンジしており、そのまま再現する以上の完成度に仕上げたリメイクの真髄とも言うべきエンターテインメント作品です。

本作はミュージカル映画に属するのですが、『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』のスタッフも製作に加わった新曲が物語の中核を担ったり、ウィル・スミス演じるジーニーの楽曲にはヒップホップ調のアレンジが取り入れられたりと、現代にマッチするよう上手く昇華されています。

ストーリーも細かい所でたくさんのテコ入れが行われていますが、今の世相に合うように非常に丁寧にアレンジされており、さすが常に最先端を行くディズニーの仕事と言わざるを得ません。

ウィルスミス×ジーニーの相乗効果

シリアス・コミカル問わず役柄を選ばないうえ、ラッパーとしての顔も持ち音楽にも精通している名俳優のウィル・スミスが、この作品の代表的な存在である魔人ジーニーを演じます。

CGの技術もあって、全能な力を持ち陽気に振る舞いながらもランプに縛られて自由を求める寂しい境遇で、様々な顔を覗かせる魔人ジーニーそのものと化しています。

ランプの魔人という中立的な立場の板挟みになりながらも、アラジンの素直さに感銘を受けて良き理解者であり友人であり続けようとするジーニーですが、リメイクによって彼を中心とした新たな展開があり、作中のインパクトの強さも踏まえてもう一人の主人公のような立場になります。

現代にふさわしい気高きプリンセスのジャスミン

本作のヒロインであるジャスミンは、リメイクによってアニメ版とは違った印象のキャラクターになっています。リメイクで一番テコ入れされた部分と言ってもいいでしょう。

アニメ版と変わらず、政略結婚じみた他国の王子とのお見合いに辟易しているのですが、本作のジャスミンは自らが王として国を統治することを強く希望しているのです。ただこの願いは父であるサルタンから難色を示され、ヴィランズのジャファーからもキツめの言葉で貶められますが、彼女の意志は変わりません。

このように現代のジェンダー観を反映してストーリーやキャラクターをブラッシュアップしている様子が各所で見られます。

アニメ版では策略でジャファーとわざとキスをする描写もありましたが、本作では無くなっています。こちらも作為的に自身の女性性を強調するという描写を問題視し、ストーリーから省いたのではないでしょうか。

また、アニメ版には居なかったキャラクターで侍女のダリアが登場し、ジャスミンと友人のように恋愛相談などを語り合います。そして彼女自身も人間に化けたジーニーからアプローチを受けます。

本作ではアラジンとジーニーがジャスミンへのアプローチを相談するだけでなく、ジャスミンとダリアで彼等の印象について語り合いもします。2対2かつお互いが抱える相手のイメージが丁寧に描写されており、平等な関係性という事がフォーカスされているように見えました。

アニメ版のラストではサルタン国王みずから、王子以外の結婚相手は許されないという法律を書き換えてアラジンとジャスミンは結ばれますが、本作のラストは少し違います。ここまで読んでいただけたら何となく分かるかと思いますが、申し訳程度に秘密とさせていただきます。

上述のとおり、本作は非常に丁寧にストーリーとキャラクターが再構築されているうえに、映像・音楽についてもトップクラスのクオリティで、最高のキャストが演じる屈指のエンターテインメント作品に仕上がっていますので、スクリーンで見る事をオススメします!

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